広告のウラにでも書いていればいい話その1
「24の絶対領域」

先日、地元で出来たばかりのメイド喫茶へ行ってきたですよ。
ええ、好きですよ、メイド喫茶。あまり行った事は無いんですけどね。

「おかえりなさいませーご主人様ー!」
「・・・・・」

お決まりのお迎え言葉で出迎えられる。
実は小生、これが苦手だったりするのですが、
そしたら「何しに来たんだお前は?」
と言われそうなのでここは受け入れる。

「ご注文がお決まりになりましたらベルを鳴らしてお呼び下さい。」
「・・・・・」

これも苦手。
ベルを鳴らして人を呼ぶなんて何様のつもりなんだと
自分を責めたくなる。いや、ご主人様だろう。
これも受け入れるしか。

♪チリリン、チリリン♪

「お呼びですか?ご主人様」

うん、ちょっと肩揉んでくれ。なんてね。。
「アイスコーヒーに、フロートを付けて下さい。」

しばし固まるメイドさん。
何か変な事を言ってしまっただろうかと思っていると

「えっと・・フロートはバニラで?」
「あ、はい」

バニラ以外のフロートなんてあったのか。

いや、あるのかも知れないけど。
アイスコーヒーにストロベリーアイスは
合わないと思うなー

何とかオーダーを済ませ、店内を眺める。
あちこちでメイドさん達がお給仕をしている。
いいねぇ。。
・・・・にしても遅くないかな。確かに少し忙しそうだけど・・・・
後から来た人の注文が先に出てるのを見て確信。

これはオーダーをロストされたんだ。

影が薄い存在のなせる業か、小生にはこういう事がよく起きる。
所在なげにしていると急にキッチンにいるメイドさん達が明らかに
こちらを見て何やらヒソヒソと話しはじめた。

「きっとあの人オタクよ。キモーイ」
「鞄に漫画入れて持ち歩いていいのは小学生までだよねー」
「キャハハハハハ!」

と話してるワケではないようだ。
オーダーロストに気付いてコーヒーフロートを急いで出してくれた。

「大変遅くなってしまって申し訳ございません、ご主人様・・」

うむ。
主人としては本来ならばせっかん部屋へ連れて行くトコロだが
カワイイので許す。

しばし固まるメイドさん。
しまった、心の中で唱えたはずのナイスジョークが口に出ていたか。

「あの・・スプーンお使いですよね。。」
「あ、はい」

どうやって喰らえというのだ、その丸くて冷たい物体を。

「すみません、すぐお持ちします。」

うむ、主人としては(以下略
いやぁすっかりドジっ娘メイド萌え分を補給してしまった。

ってそういうコンセプトの店なのかよ。

注文をロストした引け目からなのか、そういうお店なのか
その後最初に出迎えてくれたメイドさんが延々1時間小生の傍に
くっついて話し相手をしてくれたのでした。
あんたは「ヨコハマ買い出し紀行」のアルファさんか。
クラブやスナックに通うお父さんの気持ちが少しだけわかった気がした。

さて、そろそろ・・
名残り惜しいのですがアニマル横丁が始まりそうなので帰ります。

帰り際、丁度早番と遅番の交代の時間だったらしく、
6人のメイドさんが12人になっていたのには驚いた。
なかなか壮観ですな。
また来ようと思う。

「いってらっしゃいませーご主人様ー!」
(きっとあの人オタクよ。キモーイ)


update:2006.4/15

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